消滅の光輪 2

消滅の光輪〈2〉 (ハルキ文庫)

消滅の光輪〈2〉 (ハルキ文庫)

マセは太陽が新星化することを公表し強権を発動するが、植民者は勝手な行動を繰り返す。移住先の開発にあてるための輸出資源の確保と人頭税の新設。協力者や早期納入者への減税。惑星通貨暴落への対処。などなど、悩みつつも地味にコツコツ活躍しているわけだが、植民者はそんなことはつゆ知らず暴動を起こしたりする。
先住者は惑星がなくなるというのに従来の社会と生活を維持したまま。その理由もあきらかになる。
植民者にかかわるストーリーは現実的で殺伐とした雰囲気だが、先住者の話になるとスローでロマンス絡み。マセの人間性は先住者絡みの部分で出てくるので、先住者がストーリーの根幹と関係ないようでも、物語としては外せないのだ。