座間についてのおかしなニュース

(座間での反米軍集会に関して)
 午後3時、打ち上げ花火の合図とともに約3000の人々が手をつなぎ、「鎖」は9.5キロある基地外周のうち2.2キロに及んだ。
 米軍再編に反対する市民団体が主催。同じ立場の沖縄の団体も駆けつけ、参加者の多くは労組関係者らだったが、地元市民の姿も目立った。
 夫と2人の子どもと参加した座間市の主婦、嶋ノ内美由紀さん(42)は5歳の次男と手を握った。3年前に基地から15分の場所に自宅を新築。東京・新宿から50分ほどのベッドタウンだ。周りには「いくら反対したって、来るんだから仕方がない」とあきらめる知人も少なくないが、「子どもに危険な思いをさせたくない。声を上げなければ」とじっとしていられなかった。
(朝日新聞 11月13日 http://www.asahi.com/national/update/1113/TKY200511130107.html )

座間は元々在日米陸軍の司令部であり、第一軍団司令部が移ってきたところで実質的な状況に何の変わりもない。第一軍団が海外で作戦する可能性云々という話もあるが、では従来の在日米軍が海外で作戦する可能性はなかったのか。在日米陸軍司令部があるところに引っ越してこられる人が第一軍団司令部には我慢できないというのは、理解不能である。来たのはいったいどちらなのか。もっとまともなサンプルを見つけられないのか。
インターネットで"米陸軍司令部"を検索すると、米陸軍司令部が座間に移ってくるという内容のページが多数ヒットする。まるで座間に司令部がなかったかのように。繰り返すが、在日米陸軍司令部は元から座間にあり、移ってくるのは米陸軍第一軍団司令部だ。意図的な省略を行いつつ嘘はつかないという手法の限界を越えてしまっている。一線を踏み越えれば嘘と同じ。そういうことをしているから信用をなくす。今回も労組動員にもかかわらず3000人に届かない(この分野で約3000とは3000以下の意味)。僕は反左翼じゃないが、こういうレベルの低い情報操作は嫌いだ。