C&Y 地球最強姉妹キャンディ 夏休みは戦争へ行こう! / 山本弘

途中まではほのぼのコメディー、最後に至るまで軽妙なタッチでサックリ読めるけれど、テーマはシリアス。今日はマイケル・サンデルを読んでこれを読んで、正義論ばかり読んでいるような気がする。
ところで、戦争をやれという人たちは前線に立たない人たちだとステレオタイプにこの主人公も言うけれど、それは政治家や文化人よりも、より前線に近い人にあてはまると僕は思う。凶悪事件や重大事故に対して、遺族感情や市民感覚を持ち出して厳罰を求める市民たち、それを肯定し持ち上げるメディア、そして理解を示す政治家という構図は、戦争をやめられない構図と同じだと思うんだ。