イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

かなり面白い。1987年が舞台の恋愛小説。各章のタイトルが70〜80年代のヒットソング。ということで、そのあたりの雰囲気がわかっていると、より楽しめると思われる。しかし、あまりによくわかっていると、すぐにトリックに気付くと思われる。難しいなあ。
書評とかを先に読んだらダメだという情報により何も見ずに読もうとしたが、文庫版の裏表紙に「最後から二行目で本書は全く違った物語に変貌する」と、トリックがあることがバラされている。バラされてしまっているので、もうちょっとバラしてみる。僕の場合、「夏をあきらめて」でなんとなく見えてきて、「心の色」で確信し、「SHOW ME」の前半できっちりつながった。ネタバラシは最後の6ページ。後半は先に読んではいけない。