双生児
- 作者: クリストファープリースト,Christopher Priest,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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以下ネタバレ。主人公の一人は平和主義者。第二次世界大戦は、彼が死ななかったことにより、独ソ戦前にイギリスがヘスの和平交渉に屈伏し、ドイツと同盟を結ぶ結果となった。ヒトラーは失脚。ソ連崩壊後、ドイツとアメリカがシベリアで睨み合い、そして疲弊による両超大国の崩壊。アメリカは現代にもなお独裁下にあり、ヨーロッパはイギリスの貢献もあって復興をとげたように見える。そもそも和平は世界平和など目指してはおらず、ドイツやアメリカに対するイギリスの地位の確保が狙いだった。そんな世界。平和主義者への皮肉とも読み取れる。
てなことはストーリーとはほとんど関係なく、パラレルワールドの双子の運命がこの本の主題なのだが。