イラハイ

イラハイ (新潮文庫)

イラハイ (新潮文庫)

分別と無分別についての教訓があるような気がしないでもないが、基本的にはナンセンスとして読むべき寓話。文字の多さ、語彙の多様さ、余白の少なさなど、ケータイ小説の類とくらべて、たいへんお買徳感がある。図書館の本なので買ってないけども。最近の娯楽書としては、漢字がかなり多い。漢字のレベルは「吝嗇」「購う」にフリガナがないと言えばわかるかな。しかし例えば「甕」「跪く」にはフリガナがある。フリガナの打ち方というのも個性が出て面白いと思う。著者と編集者、どちらの作業かわからないけれど。言葉遊び、理屈遊びが面白い。