司政官

司政官 (JDC SCIENCE FICTION SERIES)

司政官 (JDC SCIENCE FICTION SERIES)

司政官は、連邦から植民星の統治を委ねられた、その星での絶対的な権力を持った存在。彼らは植民星を、ロボット官僚を使って統治する。しかし、司政官はその権力にかかわらず、独裁者にはなれない。連邦の方針にしたがう限り民主的あるいは間接的な統治しか許されないから。そして、当然ながら惑星原住民は司政官の意には沿わず、植民者も反抗したりする。そういう世界で司政官が苦悩したり活躍したりする話。司政官は、超エリートで、中間管理職で、孤独で、大人である。いい大人になってから読んだ方が面白いと思う。司政官の制度や権威、司政官をとりまく環境が、年代を追って変わっていくのも面白い。文庫が実家にあるのに、また買ってしまった。年明けに創元で新しいのが出るとのことなので、それもまた買ってしまう予定。