サマー/タイム/トラベラー 1

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

長野県の進学校を舞台にしたドラマ。主人公の幼なじみの少女が、マラソン大会のゴールの一瞬、消えてしまった。彼女は、時空をこえることができるのか。その謎を5人の高校生が調べようとする。とびきり頭のいい4人の高校生と、そうではない幼なじみの彼女。気だるい、わかった風な、しかし逼塞した空気とプレッシャー、衰退していく彼らの街、そこから脱出できない彼ら。そんな中での青春ストーリー。
なのだが、1冊目は、ストーリーよりもタイムトラベル系(だけではない)SF(だけではない)小説について語るのがメインになっているような。たまり場の喫茶店は「夏への扉」。そこでひたすら難しいウンチクを語り合うのである。そこのところがある程度理解できないと面白くないのではないか。いや、その中で紹介された本を読む楽しみがあるかな。
これを読んだと書くと、後で読んだ本がこれの影響だと思われるのがちょっといやかも。しかし、実際、これを読んでから本棚を探したり古本屋をあさったりしているのだが。