そろばん

NHK新日本紀行ふたたび「雲州算盤気質」を見た。新日本紀行、いい番組だなあ。この番組にはある年齢以上の日本人の涙腺を緩ませるプログラムと音楽が仕込まれているのであるが、そのツボにしっかりはまって、職人のそろばんが欲しくなった。そろばんは良い。なぜか使い方が思い出せないが、良い。昔はけっこう頑張って練習したもんだ。計算が得意な方なのもそろばんのおかげのような気がする。うちにはプロジェクトXで取り上げられた初期の電卓があったけども、加減はそろばんの方が速かったのだ。
ログをとれる電卓やマイコン上のBasicなどで計算経過を残せるようになって、そろばんを使わなくなった。そろばんは計算経過を残せないから、同じ計算をやり直すことでしか検算できない。しかし人の能力に与える影響はどうだろう。今、毎日キーを叩いて計算しているが、機械的に何も考えずに叩いているので、それで頭が良くなるとは思えない。そろばんだと… 結局機械的にほとんど何も考えずに玉を動かすので同じか。いや、練習過程では間違いなく電卓よりそろばんの方が頭を使う。電卓は頭つかわなさすぎ。そう、そろばんの方が偉いのだ。
早速、ネットでそろばんを調べた。そして、素晴らしいページを見つけた。
算盤数字 http://www.cc.toin.ac.jp/tech/bmed/ft28/abacNum6.html
2進数の規則で作られた画期的な数字である。基本形は6ビットなので63まであらわせ、左上にむけて2ビットつけ足せば255まであらわせるわけだ。で、数字=図形を重ねることで加減がきわめて簡単にできる。昔、プログラミングやデータ解析のために3FhとかFFhとかいう数字で計算する練習をしたものだが、このように表記すればいいわけか。今さら感心。
しかし、いちいち10進にあわせて桁上がりさせる必要はあるのかな。10進式に直すんだったら、10進の普通の数字で計算した方がよほど楽だと思われる。頭の体操にはなるが、実用上はどうかと。変造防止数字とか国際数詞もどうかと。
あ、体の体操もあります。算盤数字踊り。みなさんも一緒にどうぞ。